心の故郷を求める旅

高度経済成長期の真っ只中、旅行業界は目覚しい発展を遂げつつありました。人々は交通の利便性や収容力を追求した観光地、ハワイやグアムといった海外の作られたリゾート地へと旅をすることが一種のステータスとなっていた時代でした。そんな中で旅行代理店も見放すような山奥の小さな温泉街、つまり、秘湯を守り、その旅行文化を伝えるべく日本秘湯を守る会が発足しました。高度経済成長期以降、温泉宿が慰安旅行として利用されはじめ、うるさいだけの歓楽街へと変わっていくと、温泉ファンを喧騒から離れ、心の休息を取るべく山奥の温泉郷へと足を伸ばし始めます。その秘湯ブームは今も続いています。そのブームの影に日本秘湯を守る会があったことは言うまでもありません。

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